出会った板に名前をつける
こんばんは。
家族が全員インフルエンザという危機的状況にも関わらず(特に奥さんが本当に危機。)むしろ、その為に寝る前が独りなので、ここぞとばかりにブログを書きまくっております。
今日も、前々回に続き、一枚板でテーブルを作る話です。
皆さんは、冒頭写真の「3本の木」という絵本を知っていらっしゃるでしょうか?
私は、昨年のクリスマスに教会で子供達がこの朗読劇をしてくれて、初めて知りました。
既にご存知だったら申し訳ないのですが、あらすじを言うと、
ある所に生えていた3本の木が、それぞれの夢を持っていました。しかし現実には違うものにされます。
・一本の木は「世界一の宝箱」が夢→現実には「ただの桶」に
・別の木は「世界一の豪華客船」が夢→現実には「ただの釣り舟」に
・最後の木は「世界一の高い木」が夢→現実には「ただの木材に」
しかし、彼らが思い描いていた夢とは違った形で、3本の木は神様に用いられることになります。
・「ただの桶」→クリスマスに生まれたばかりのイエス様をお入れした「飼い葉桶」に
・「ただの釣り船」→成人したイエス様が「嵐を沈めた時に乗っていた舟」に
・「ただの木材」→イエス様が私達の罪の身代わりになって、打ち付けられた「十字架」に
そんなお話です。
この話を聞いて、
結局のところ、3本の木達は当初描いていた夢が叶わなかったわけです。
飼い葉桶になろうが十字架になろうが、それぞれ形としては、全く変わっていません。
しかし、変わったのは彼らの役割だと思いました
この「3本の木」というお話には「自分達の想いを超えて、神様が与えてくださる、もっと素敵なそれぞれの役割を果たすことができる」という聖書にも書かれているメッセージが込められているのだと、私は思いました。
…と、まあ、前置きが長くなりましたが!
ありがたいことに突然、一枚板の大富豪になった私。
折角縁あって我が家にやってきてくれたのですから、この一枚板で作る物に、それぞれ役割をしっかり持たせたいと思ったわけです。
というわけで。
既に役割が定まった板を、名前と共に紹介したいと思います。
【長男のパイン材。通称、まっつん。】
長男と言っても、実は彼本人とはまだ直接会えていないのですが(笑)彼が我が家のダイニングテーブルになることは、かなり前の段階から決まっていたので、一応長男(しかも家を空けがちな長男設定)です。
ダイニングテーブルということで、彼の周りにはいつも人が寄ってくる、というイメージです。
ちなみにまっつぁん(パイン材)の一般的な特徴としては
・油分が多く、経年変化で艶のある色になる
・節が多い
・柔らかいので加工しやすい(傷つきやすいとも言える)
・安価
などです。
次に…
【次男のチーク系材。通称チーくん】
形が比較的まっすぐなので、PCやミシンを使う、「夫婦共用の作業台」に使用が決定しています。
一見素直でおとなしそうに見えますが、彼は高級なチーク系材なので、ポテンシャル(耐久性、耐腐蝕性、防虫性)がすごいのです。よく言われる話ですが、チークは海水に浸かっても腐らない強さを持っている為、世界中の木造軍船に用いられてきた歴史があります。
最後に…
(実物はこんな感じ。)
親戚から譲って頂いた
【ケヤキの一枚板(三男:通称やっちゃん)】
彼はかなりヤンチャな形をしていますが、一目見た時から「家族図書館用のローテーブル」に使おうと考えました。
テーブルの脚に本棚の機能を持たせ、このテーブルの下に絵本やアルバムなど、たくさんの本をしまえると、この板を中心に、自然な木の形に沿って、人が緩やかに輪を描き、良い距離感で寛げるのではと考えたわけです。
のびのび育った分、形は奇抜だけどオープンな性格で、でもケヤキだから性格は意外と硬くて頑固。という設定です。
欅(ケヤキ)の特徴は、
・硬さ
・木目の美しさ
ケヤキは建材の他にも、箪笥などの家具材として、また和太鼓の胴の部分など楽器用の材としても使用されており、日本古来より親しみのある高級木材と言って良いと思います。
これらに加えて、同じ木から取れた「双子のケヤキ」が登場予定されていますが、まだこの双子ちゃんは、用途が思い描けていません。
そろそろやります。
すみません。いい加減動きなさいよって話ですよね。
そんなわけで、とりあえず、まずは1番ヤンチャで大変であろう、三男のやっちゃんから手をつけようと考えています。
手をつけるといっても、テーブルを作るのに何の作業が必要なのかが、セオリーがイマイチわかっていないのですが、まあ、そこはフィーリングで。。
自分はこの手順で考えています。
1、板材の表面研磨
息子のプラレールは気にしないでください笑
頂いたままの状態では、切った時のノコの痕が残っています。
写真を撮っておくのを忘れてしまったのですが、上の写真にまだうっすらと線が入っているのが見えませんか?これが切断時についた痕です。
これが大体消えるようになるまでヤスリます。
2、脚の作成
今回は家の中の絵本を読む場所であると同時に、そこが保管場所であるといいという考えから、テーブルの脚自体に本棚の役割を持たせると良いのでは、と考えました。
というわけで本棚としても使えて、脚にもなる、頑丈な箱を作ります。
んじゃ、1の研磨から。とりあえずは、実際にやってみないとどんなもんかわからんし、
やってみるよ!ということで、作業部屋が粉塵まみれになるのを覚悟して、
自前のボッシュ製ランダムアクションサンダーで60番の紙ヤスリをつけて削ってみました。
結果。
大体5分の1削るのに、大体電源入れっぱなしで2時間。
ケヤキの硬さ、なめてました。
全然歯が立たないわけではないですが、(現に削れているし)
やたら時間がかかる。
これはまずい。
ということで、以前から行きたかった、一枚板をよく扱っていらっしゃる「ある所」に教えを乞いに行くのですが、それはまた次回!
では、皆さまおやすみなさい〜