丘の上にログハウスを建てる

夢をカタチにするまでの備忘録

ログハウスとカーテン

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こんばんは。

先日、友人の結婚式がありまして、子供達を実家で預かって頂き、久しぶりに夫婦だけで電車に乗り、結婚式場に行ってきました。

 

とてもグッとくるいい結婚式だったのですが、このログハウスブログでは結婚式の話ではなく、その後の帰りに寄り道をした話をしたいと思います。

 

どこに寄ってきたのかというと、

「サンゲツ品川ショールーム」です。

 

サンゲツといえばカーテンなどの内装の大手です。

 

JR品川駅港南口から歩いて、約10分。

右手に見えるビルの中にサンゲツのショールームはあります。

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なんで、サンゲツ品川ショールームに行ったかといいますと、気になっている『リネン素材のカーテン』を、実物大で見たかったからなのです。

 

カーテンのサンプル生地は手元にあったとしても、やはり、実際に使用する大きさで見てみると、何かしっくりこなかったりするわけです。

 

それもそのはず。

あくまでも持論ですが、カーテンは洋服と一緒だと思っていて、『基本的に実際に触って(洋服の場合着て)みなきゃわからない』ものだと思っています。

(この間もベストをネットで買ったのですが、微妙にサイズが大きく、ちょっと反省しました。気に入ってますけどね。)

 

そして実際に触ってきたのがこちら。

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どちらもサンゲツの中の「ストリングス」というシリーズで、

どちらもリトアニア製リネン素材です。

左がシンプルな無地で色味が素敵なSC3226

右がさりげなくストライプの入ったSC3228

このストライプが、実際に使うサイズになると、そこまで悪目立ちすることなく、いい感じだったのでかなり気に入りました。

ちなみにベルギー製リネンのものもあり、多少光沢と厚みがしっかりしていたのですが、私は光沢を求めていないので、値段もリトアニア製の倍ほどするし、却下。

 

サンゲツのショールームものすごく広いのに、リネン素材の物はほんの10数点しかありませんでした。

サンプルコーディネートの例にはこうやってリネン素材のものが使われていたりするのに…

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なぜ、リネン素材カーテンはメジャーな素材として普及していないのか。

その原因として考えられるのは、「洗濯時の縮みやシワ」 だと思います。

 

その為リネンのカーテンを使われている方の中には、「わざと大きめに買っておいて、あえて先に洗って縮ませてから使う」というワザを使ってらっしゃる方も居るようです。

 

対して、現代の他素材のカーテンはウォッシャブルで縮みにくいものだけでなく、形状記憶加工、遮光○級(1級99.99%以上の遮光性、2級99.99%~99.80%、3級99.4%以上の遮光性)、防汚、防音、遮熱、保温、静電気防止、

などが有り、布にも様々な付加価値があってもはや当たり前の時代です。

 

「各お部屋の機能に合わせて、それに適した性能を持ったカーテンを選びましょう」というのが昨今の常識なようです。

 

しかし。

 

あえて、そんな時代に私はひと言、言わせて頂きたい。

 

 

カーテンって布ですよね?

 

服みたいに、実際見た感じ、触り心地など、風合いとか、考えてはいけないのでしょうか?

 

 

さっき例に上げた洋服とカーテンを同じように見る、という視点からすると、カーテンも洋服のように、手触りの感覚とか、光が透けた時の美しさとか、素材感を大切にしたいんですね。

 

なので、我が家ではこのサンゲツの物にするかは、まだ決定しませんが、リビングの大窓は、リネンの物にしたいと思います。

 

ところで、カーテンの話からそれるのですが、ログハウスを建てることについて、気心の知れた知り合いの方々には、二言目には「デザインは好きにしたら良いけど、機能は大丈夫?」とまず間違いなく突っ込まれます。(苦笑)

 

デザイン=装飾的な部分を指す言葉

と理解をされている方が一般的に多いので仕方がないのですが、本来「デザイン」とは、『使い勝手や機能も含めた本質的な良さを示す言葉』だと私は思っています。

 

『人として気持ちいい空間』とか

『風合い』のような、

聞きようによっては抽象的に聞こえる言葉も、デザインの中に含まれるものだというのが、私のデザインに関する持論です。

 

ただ、ログハウスを選ぶ理由にそういう抽象的な言葉で表現すると、大体は「ふーん、フィーリング重視の人なんだね〜」と理解されません。(泣)

 

だからよく言われるログハウスのメリットである「木の中に囲まれると、木の持つフィトンチッドがヒーリング効果を…」や

「木目に表れる1/fのゆらぎが、視覚的癒し効果を…」とか

もっともな感じでの説明が無いと、納得できないのだと思います。

https://matome.naver.jp/odai/2139056987194701901

 

かくいう私も、別荘とかでもないのに、本当にログハウスで良いのかな?と思った時期はありました。

 

でも

「森の中に居たら空気が美味しい気がする」

とか、反対に

シックハウス症状で、何故か調子が悪くなる家がある」

とか今まで、体験的にわかっているはずなのに、説明できないと不安になってしまって、本来自分自身の肌感覚では直感的にわかっていることでも、躊躇していたことに気付き、家づくりを決める際に思い切って、自分の直感を選ぶことにしました。

ええ。そういうわけで、私はフィーリング至上主義ですよ。

 

その点では、一時期思いがけずログハウスに住むことができた自分は、本当にラッキーだったと思います。(滅多にそんなチャンス無いですし)

 

 

さて、カーテンの話に戻るのですが、ログハウスのカーテン事情、ここまで書いておいてなんですが、ログハウスのカーテン選びは注意点があり大変です。

 

ログハウスには「セトリング」という現象が起こります。

最初の数年、横向きに積み上げていくログ材が乾燥により痩せていくので、天井や壁の高さが変わってくる現象です。

その為に、ログハウス専門の建設会社さんは、二階の配管のセトリングの影響が出るところを蛇腹の形状のものに変えたり、窓の上にはセトリング対策で溝を作って空間を空けていたり、素人には気付かないところで、細やかな工夫をしてくれているのです。

ログハウス作りを、ノウハウのある専門のハウスメーカーにお任せした方が絶対にに良いと私が思った理由です。

 

セトリングにより、天井は低くなり壁が下がるので、よってカーテンレールの位置ももちろん変わります。

その為最初はぴったりサイズで取り付けても後で引きずってしまうのです。

 

だから、我が家の場合、殆どの窓はロールスクリーンにしておいて、リビングの大窓だけ、カーテンを時間かけて選ぼうかなと思っています。

 

新堀建設の先輩施主さん達の中には、建設時にはカーテンをつけず、様子を見てから付けた方もたくさん居たそうです。

住宅ローンには含まれなくなってしまうので、手持ち資金に余裕がある方なら、その選択もありではないでしょうか。

 

色々書いているうちに長くなってしまいましたが、今日はこのへんで。

 

また、進捗をお知らせできればと思います。(一枚板テーブルの件もそのうち書けたらいいな〜)