家づくりに終わりはない
またしても、投稿までに時間がかかってしまいました。ご無沙汰しております。
いよいよこのブログも最後の投稿となりました。
書き始めて1年経ちましたが、ひとまずここで一区切りつけようと思います。
建てるまでのふりかえり
このブログは、子どもたちが大人になった時『自分の家はこんな風にできたんだなぁ』と、読み返して欲しいという思いから始めたものでした。
思えば、この2年間、ここまで来るのに本当に色々なことがありました。
立退きの交渉で我が家を担当してくれたKさん。
彼が10月に現れて「年内に退去して欲しい」と言い出した時には、『どんだけ鬼なんだこの人』と思いましたが、
結果的にはこの立退きが無ければ元々のんびりな性格の私も、家づくりに本腰を入れなかったと思います。
立退き時期も、結局融通ききましたしね。
その交渉を陰で支えてくださったIさん。専門家としてのアドバイスと、祈りの支えがあってこそ、落ち着いて交渉に臨めました。必要な助け手は神様から与えられると実感した時でした。
家を建てる為の土地は、たくさん歩いて(&googleストリートビューで苦笑)探しました。
東京都、神奈川、埼玉で散々迷いました。それぞれの実家との距離にもとても迷いましたが、その分家族のつながりを再確認することになりました。
新堀建設との毎回の打ち合わせ。
毎月通いながら、楽しく、真剣に夢の家づくりを模索しました。
『ここの窓は、絶対こういうタイプの方が良いって』
『動線考えると、この配置の方が土地に合ってるよ』
と、経験からかなり具体的に言ってくれるので、しっかり検討した上で大部分(というか、塗装とか金具とか細かいところ以外はほぼ全て)お任せしました。
今住んでみて実感しているのですが、それが正解でした。
一言で言うと、めちゃくちゃ住みやすいです。
完成後も、新堀建設ブログではたまに我が家をモデルに記事を書いてくれたりしています。
http://loghouse-n.jugem.jp/?eid=2778
http://loghouse-n.jugem.jp/?eid=2777
定礎式(キリスト教の地鎮祭的なもの)の前の日、埼玉に住む姉が、姪を連れて、何も言わずに手で土地の草刈りをしてくれました。
粋な計らいに、思わずウルっときたのを覚えてるいます。
涙もろい弟ですみません。
兄の紹介で、予算の都合で諦めていた一枚板のマイ机を作ることができました。
その一枚板がきっかけで欅の板も、思いがけず譲って頂きました。
堅い欅の表面を削る作業があまりに地道すぎて、心が折れそうになることもしばしば…
子ども達と薪棚を作りました。
この時まだ見ぬログハウス暮らしをイメージして、ワクワクしたのを覚えています。
薪をピアノに見立てて弾いていた長女。
お陰で今は本物のピアノが弾けるお家になりました。
こうして比較すると、やっぱり背伸びてますね!
土台ができて、建物の敷地がイメージできるようになりました。
旧家の庭が溢れんばかりに頂いたケヤキの原木達。
ログハウス暮らし始まっても一向に割れおりません。(泣)
頼りのナッティー(薪割り機)も、また故障中…
愛車のウェスティーちゃんといい、
どの子も年齢的にガタが来ております。
高齢化(ヴィンテージ)社会の波がこんなところにも…
足場が組まれて、一気に家づくりも加速しました。
クレーンでの作業は(私は)見れなかったので残念でしたが、この時期一気に出来上がっていく嬉しさに興奮しました…
上棟。
内装が始まり、そして予想以上の大仕事だったセルフ塗装へと…
毎週末の土日(日曜日は夕方のみ)費やして、約3ヶ月かかりました。
ここでも、またたくさんの方々に助けてもらいました。
後輩のN君達、
こども達を見てもらっていた従姉妹のNちゃん
M君、Aちゃん、S家の皆様
義父母。
毎週の様に夕飯お邪魔してすみませんでした。
お母様の美味しいご飯がなかったら、きっと乗り切れませんでした。
他にもここでご紹介できないほどたくさんの方々に手伝って頂きました!
このセルフ塗装という修行で、高さに慣れ、作業に慣れ、大分経験値を得たと思います。
この間ちょこっとDIYをした時に、前より塗装慣れしていた自分に気がつきました。
屋根から見た夕焼けにも感動しました。
でも何より嬉しかったのは、こども達が自分で率先して家づくりに参加するところを見れたことです。
家族が力を合わせて、なんとか塗り終えたことで、
夫婦も「戦友」として、絆をさらに深めることができました。
実をいうと、セルフ作業期間中、お互いくたびれて、ケンカをしたこともありました。
でも、最終回だから書きますけど、
このログハウスができるまで、
本当に奥さんがよくついてきてくれたと思います。
ログハウスのセルフ作業(特に塗装)の1番の収穫は、「施工費の節約」よりも「家族の絆」だったなぁ、と思いました。
5年後、私はまた皆でやりたいなぁ〜。
住んでみての感想
さて。住んでみての感想になりますが
【土地について】
・挨拶が気持ちいい
→前も決して交流が少なかったわけではなかったのですが、お散歩コースだからか、自然の雰囲気がそうさせるのか、なぜかどの方も自然に挨拶して下さいます。
5歳の長女がどんどん地域に溶け込んでいきます。
3歳のシャイボーイはもうちょっとかかりそうです。
でも、積極的に挨拶してくれる地域って嬉しいです。
・夜が気持ちいい
車がまず通らないので、静かです。
今の時期、お風呂に入りながら秋の虫の声を聞けることがこんなに嬉しいとは思いませんでした。
・朝も(晴れてたら)気持ちいい
晴れてたら、こちらの畑ルートで通勤できるんですね。(ただし雨の中強行すると靴が水びたしになります。)
・季節を意識するようになった。
奥さんが言っていたのですが、このログハウスに住んでから、寝起きにまず空を見る習慣がついたそうです。
天候や季節感を感じる生活に段々となっているように思えます。目の前の畑からも、季節のお野菜をもらえることもありますし、食生活も変わってきています。
【建物について】
・木の持つ良さ
①香り…『木の香りが良いね!』と来客者の大多数の方が言って下さいます。
生活していると、意外と木の匂いは感じなくなってきているのですが、それが標準になっているって、贅沢な暮らしなんだなぁと思います。
②木目…やっぱり私は木目が見えるのが好きです。が、この辺は好みもあるのだろうなぁとは思います。
③DIYしやすい…釘打ち放題、やすりかけ放題です。この収納スペースも自分でつくったのですが、DIYしやすいと、なかなかやり甲斐があります。
しっかり洋服が収まったことで、子供達も自分で洋服を選ぶようになりました。
④音が響く…これは良いところでもあり、いま悩み中のところでもあります。我が家の間取りの問題で、一階リビングから吹き抜けを通じて、二階でもほぼ全ての部屋の音が聞こえるんですね。
その為、夜に一階で夫婦で話していたりテレビを見ていたりすると、音で子ども達が起きてきちゃうんです。そのくらいよく響きます。
というわけで、ログハウスを検討されていて小さなお子様のいるご家庭では個室は一つはあった方がいいですよ!
・来客が増えた
まあ、これは新築だからってこともあるとは思います。ただログハウスというのは、やはり話題性はあるらしく、
埼玉から来てくれる、たくさんの可愛い姪っ子甥っ子達だけでなく、
職場のS先輩ご家族や、
教会関係、ママ友さん達など、
家を見に来て下さる方が続いています。
嬉しいです。
多い時には20数名の方がいらっしゃったことも!まるで家も喜んでいるような気がしました。
そういえば、この日だけは集まった方々の熱(体温)でエアコンがパワー負けしてましたね。人の熱気ってすごい。
暑かった…
・奥さんと子ども達が「チャレンジ」するようになった。
奥さんは超ド級の心配性なんです。
それが、セルフ作業で自信をつけたのか、色々と子ども達もやってみたい、という思いが強まったようです。えらい。
ミニミニ畑を作ったり、
絵本にならって蒸しパンを作ってみたり、
薪割りのお手伝いをしたり
親子で初めてのことに、たくさんチャレンジしています!
これからしたいこと
・薪ストーブの活用
活用したい!
というか絶対、使いこなしてみせる!
・コンポストの自作
生ゴミを肥料にして、畑に使いたいです。神奈川県の葉山に住んでいらっしゃる、松本さんという方が開発された「キエーロ」というコンポストを自作予定。
作り方も公開されていて、現在多数の地方自治体でゴミ減量のための方策に利用されている、画期的(かつ仕組みがシンプル)なコンポストです。
・畑を拡大
家の前の貸し農園をお借りして、もっと色々作ってみたい。
・薪置場の整理
原木置場と廃材置場を整理してスッキリさせたいです。
・コミュニティ作り
もう大分できているのですが、ログハウスがもうちょっとオープンに活用して貰えるといいのかなぁとも…
こちらは、まあ、焦らずゆっくりやります。
とまだまだやりたいことは沢山ありますが、子供達と一緒に、わたし自身成長しながら、終わりなき家づくりを楽しみたいと思います!
最終回は4000字でした。長い!
ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました!
あら
追記
この最後の投稿から1年と少し。
もう2020年になりまして、別名でブログをのんびりと再開することにしました。
このログハウスがその後どのように使われて、どんな暮らしをしているか、ご興味ある方は、もしよかったらどうぞ。