丘の上にログハウスを建てる

夢をカタチにするまでの備忘録

地元で原木をもらう

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こんばんは。

 

道路を歩いていると、脇にこんな木が並んでいるのを見たことがありませんか?

いわゆる街路樹ですね。

樹種はケヤキ

 

我が家の目の前にも、この木が等間隔に並んでいます。

ある日、夕飯を食べていると、おもむろにウチの奥さんが隣の席に座って、真面目な顔でこう言いました。

 

『この間、買い物に行く途中で街路樹に[伐採予定]って看板が貼ってあったけど、アレそのままもらえたら、薪にできて良いんじゃないの』と。

 

 

 

私は思わず箸を落としそうになりました。

 

 

あの…あの奥さんが…。

 

薪ストーブ導入検討時には、

『薪作りとか汚れるから嫌だ』とか

『虫が出たらどうするんだ』とか

『休みが無いっていう割に、自分でやるコト増やしてんじゃないの?(バカなの?)』とか

言ってた、あの奥さんが……!

 

 

 

 

自らそんなワイルドなことを言い出すなんて!!

 

 

 

 

どう見たって、5、6メートルはあるであろう巨大な原木。

それをまさか、一軒家とはいえ賃貸の御身分で、庭にドカンと置いてしまおうなんて、なんてワイルド発言。

 そりゃあ、もらえたら嬉しいですけどね。

どうやって運ぶんよそんな大木を。。と言いかけたその時。

 

 

 

『実はその剪定業者さんの場所、市役所に問い合わせてみたら教えてくれたから。

ウチから歩いてすぐのところだよ。』

 

 

なんて行動の早さ。

これは嫁の中の何かのスイッチが入ったようです。

 

 

とりあえずその会社に交渉に行ってみる

とはいえ私の薪活に急に理解を示し過ぎて、逆についていけない私。

ひとまず、数日後になりましたが、週末に下の息子(ムード和ませ担当)を連れて散歩がてら剪定業者さんのところにご相談に行きました。

中には事務の女性の方がお一人いらっしゃいました。

 

『あの〜、突然すみません、あらと申しますが…今度そちらの街路樹を剪定されると伺いまして…』

『あー。薪が欲しいのかしら、結構そういう話いらっしゃる方いるのよね。良いわよ。連絡先を教えておいてくれたら、こちらからお電話しますね。』

 

 

 

 

快諾。

 

 

なんてスムーズなんだ!

 

 

そんなに都合よく話は来ない……?

しかし、ここから先、2ヶ月半くらい連絡は無く、『渡した連絡先、間違えてたかな…』と思っていたところ、

電話がかかってきました!

 

『違うところ、今度切るんだけど、切った直後なら家まで運んであげられますけど、要りますか?』

『え!運んでくださるんですか!(嬉)

どのくらいですかね…!!?』

『まあ、とりあえず見に来てみて下さい〜』

 

その日は娘の幼稚園の参観日があり、「お父さんバンド」にて楽しくドラムを叩き、もう少しゆっくりしてから帰りたいところだったのですが、そそくさと幼稚園を後にして、例の会社へ直行。

 

トラックに載ったケヤキの原木を見たら、、、

今までもらってきた物とは比べものにならない大きさの原木が。。。

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でかっ!!!

 

 

 

急ぎの作業だったので、途中の写真が一切撮れなかったのが悔やまれるのですが、

クレーンで大物を3つと後は大量に手で運び込み、

大体1.4トンの原木を頂くことができました。

(しかも運ぶのも、全て手伝ってもらえました!)

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本当にうれしい!!

 

 

ちなみに、これは裏話でも有るのですが、この大量のケヤキの原木を、通常の伐採の様に廃棄処理(処理場に持っていく)をしてしまう場合、処理代に2万円位経費がかかってしまうそうです。

「だから私達も、もらってくれると助かるんですよ。ありがとうございます。」と言って下さいました。

 

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とりあえずデカイのは目立つので、屋根をかけておく私。

 

地元で原木をもらってみて

初めて、こんな大がかりに原木をもらうことができましたが、今まで剪定をして下さる方々の仕事の仕組みについて知らなかったので、これは私にとっても、先方の方々にとっても良いwin-winの関係なんだと気付きました。

 

しかし現実には結構な割合で、薪にすることもできる立派な木が、行き場がないからと言って、「ゴミ」として処理されている事を知りました。

 

それは、ただただ、もったいないことだなぁと思いました。

平凡な表現ですみません。

 

ちなみにこれが我が家が頂いたケヤキの根っこ。

なんとこの後、コンクリートで埋められてしまうそうな…

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なんだか寂しいです。

 

追記:後日、奥さんからメールが…

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やはり残った根本は埋められてしまいました。

それもケヤキの木なんて元々無かったかのように…。


このケヤキもこの街の風景となっていたはずなのに。
時間をかけて、ゆっくり大きく育ってきたのに…。


大きくなり過ぎたから。

維持できなくなったから。

切って、そのまま捨ててしまうなんて、なんだかどこまでも人間本位というか、自然に対して失礼な気がします。
(大量生産・大量廃棄の現実がある食物についても、同じことが言えると思います。このモヤモヤはいつか別の形で記事にしたいなぁ…)

 

そんなこと言って、じゃあ、お前はそこら中にある剪定枝をいつも再利用できるのかと言われたら、勿論できないですが…

 

 

 

 

おっと。 いかんいかん。

つい説教臭くなってしまいました。

 

じーさんかっ!!(セルフつっこみ)

 

 

 

今回、そんなことを考えてみて、剪定業者さんの『もらってくれてありがとうございます』という言葉が、色々な感情が込められているようで心に沁みました。


こちらこそ、色々な気づきをありがとうございます!

 

 

今回はそんな、地元のケヤキをもらった話でした。以上。